私の故郷 稚内は北緯45度31分35秒 東経142度3分13秒 に位置する 日本国内最北端の街だ おそらく最北端に位置するという事が 唯一の自負であるかのような 断固たる構えである
小林多喜二の小説「蟹工船」に カムチャッカに向かうまで荒れ狂う波濤の間に 稚内という地が描かれてる 私が子供の頃 米ソ冷戦時代は港に停泊してる漁船も 軍艦と同じく鉛色だったと鮮明に記憶している 目視確認できない大時化に船は出航するのだ そうして海域ギリギリで魚を獲るというような事を聞き 子供ながらに感嘆したものだった 母の遺品を整理してると花を愛でたのと同じように 写真から故郷への愛情が伺えた 私は古い写真を手にしてみて 故郷の青い空を想い浮べ 「宗谷 Vintage Blue」と名付けた
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