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執筆者の写真takujiotsuka

cherry blossoms in the garden

2021年の桜の開花予想がニュースで言われ始めました

東京、甲府、福岡、熊本で3月15日に開花前線がスタートし、

3月下旬には東日本、西日本で開花し始め3月末には東北南部でも

開花し始めると予想されています


母が植えたのか、または祖母の代から有ったのか私は分かりませんが

我が家にも桜の木が1本植えられていました

山桜はバラ科サクラ属で落葉高木のサクラです

日本に自生する10〜11種あるサクラ属の野生種の1つということは

調べて初めて知ることができました

ソメイヨシノと比べると豪華さには欠けますが、単体で咲く山桜は

野生種の名にふさわしく独立独歩の風格があります

また、開花時期はソメイヨシノより遅く北海道宗谷地方の桜の開花時期は

5月10日となっていました


母は庭に咲くサクラを愛でた様子が伺えます

母は我が家で開花したサクラを写真に収めていました

          母 「我が家のサクラだぞ〜きれいだね」




                ’05 5 30

               '05 10 6


              ’07 10 6



                 ’00 5 22


私が写真を本格的に始め、職業として活動し出すと母も再び写真を撮り始めました

母の生前の希望は私と一緒に写真展を開きたいというものでしたが

その願いが叶うことはありませんでした


          母が亡くなってから3周忌の我が家のサクラ






自宅の居間にある観葉植物は私が生まれた時から陣取って存在感を放っています

恥ずかしい話ですが守り神のように私は思っていました

その理由というのは、私が物心ついた頃ソファーから飛び降り足を滑らせて

観葉植物の鉢に頭をぶつけてしまいました

記憶にありませんが辺りは血の海だったそうです

そういうこともあり家の植物に私は畏怖畏敬の念が芽生え、やたら滅多に近づく存在で

はありませんでした


母が長い闘病生活の中でとうとう寝たきりになってしまいました

私が様子を観に帰省した時です

あれほど生命力に溢れ存在感を放っていた我が家の守り神が

今にも萎れ枯れ始めていたのです

母の終局と共に死への傾斜が感じられたのでした


母の人となり、母の写真を見立てたアートブックを完成させるため

再び我が家を訪れた時のことでした

どこからともなく視線を感じるのです

その視線を辿っていくと

我が家の桜が私を迎い入れてくれていました



         その姿は雄々しく燃えているようでした



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