母の残したアルバムを開いてみると
母が育てた花の写真のほか、思い出の
品々を母は写真に収めていました
アルバムに貼られたそれらの写真は
日付順というわけではなく、おそらくは
母独自の法則で写真が並べられていたのでした
最初は気づきませんでしたが、最近あるページに
注目してみると赤色が目に飛び込んできました
母は写真に写った赤色だけを選別し分類して
いたのでした
ある本を読んだ時「赤い実の戦略」という文章を
思い出しました
もしも実が美味しくて鳥がその場に居座って食べ続けたなら
真下に糞の山ができる
タネは運ばれません
戦略としてもっと広範囲にタネをばらまきたい
実がまずければ鳥は少し食べただけで飛び去ります
時間をおいて少しずつ、多くの個体が何度も食べに来る
ことによって、タネは時間的にも空間的にも広く運ばれる
ことになるというものでした
自然界において緑の中にある赤い実を認識する能力というのは
太古の昔から生物が生存していく上で得た結晶知能であり
進化の過程で生物が語り継ぐべき大切なものだったのだろうと考える
ことができます
もちろん母に戦略があったわけではありませんが
偶然にも赤いページを発見し、新たな母の一面を見ることができたのでした
大河君宅からいただきました
遠藤斉君のお母さんから戴きました
笠井さんに送られてきたお孫さんからの花かご
幸愛ちゃんの七五三にと
秋田にて用意したそうで
ひなまつりにでも送りましょうか?
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