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mother's voice

My precious oneという作品は、花をテーマに私に宛てた母からの手紙を使用し

母の人となりを見立てたコンセプチュアル・アートブック作品です

この「見立てる」という概念はマルセル・デュシャンの「泉」が始まりです

それよりも前の日本ではわび茶を完成させた千利休が使用していました

利休の茶の心髄として

「表面的な華やかさを否定した質実な美」として描かれています


「見る」ということは「脳が知る」こととあります

「問うこと」を誘い不可視なコンセプトが台頭してきます

かすかにいま見たものを自分の言葉でしっかりつかまえる

その実践として「My precious one」が出来上がり、思考はルビコン川を渡りました


作品に信頼を置くため

   夏目漱石

   柳田邦男

   鶴見俊輔

   柳宗悦

彼らが書いた書物を繰り返し読んで参考にしました


ちょっと前の新聞に「ベートーベンが見た夢」とい記事が載っていました

AIを駆使しベートーベンが就寝中どのような夢を見ていたか再現できるというものでした

ベートーベンが残した手紙や会話帳を使用し、コンピューターが分析した複雑な「夢化率」

を適用すると夢の幾つかが浮かび上がってくるというものです


不可視な概念アートと可視化するAIとは実は相性が良いのかもしれません

気になって使わなくなった家の電話を何気なく再生してみたところ

元気な頃の母の声が残っていました


https://www.takujiotsuka.biz/my-precious-one




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