私は小学校低学年の頃切手集めを趣味にしていました 父方の祖父が郵便局員でしたので 過去の貴重な切手を祖父から受け継いだりと 私は切手収集に大きな喜びを感じていました
今も昔も郵便局は午後15時で閉まってしまうため 母にお小遣いを渡し 切手を買っていました 私は2年程で切手熱は冷めてしまったのですが 母は私の影響を受けたのか切手に興味を持ち始めました
私が進学のため上京しその後母が亡くなるまで
毎週のように母から手紙が届けられました その手紙には珍しい記念切手が貼られていたりと 母が選んで貼ったのだろうと見て取れました 一番多かったのは花の切手でした 花の切手シリーズは1961年から毎月1種ずつ発行されており 2011年より季節の花シリーズで四季折々の花を継続して発行中です もちろん普通切手にも花の絵柄は採用されているので 花の切手が多くなるのも至極当然でしょう そんな母から届いた使用済み花の切手を集め 母への手向けの花に見立てようと考えました 春夏秋冬にそれぞれ分けてまとめてみると 無価値なものが価値あるものに見出されたように思います


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