アジア人監督が撮るアメリカ西部開拓の原風景 現代の漂流者の詩的な歩み ノマドランドを観た

監督は中国北京出身のクロエ・ジャオ。

前作『ザ・ライダー』は致命的な事故にあった実際のロデオカウボーイである

少年の苦悩の物語でした

同時に馬と人間の太古からなる濃密な関係性も描いており、現代の西部劇の名に相応しく

アメリカの真髄を『ザ・ライダー』に観ることができました




そして待ち望まれていた長編第3作となるのが本作『ノマドランド』です

ジェシカ・ブルーダーが2017年に発表したノンフィクション『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』を原作としています

それを読んだフランシス・マクドーマンドが映画権を獲得し、クロエ・ジャオ監督の

『ザ・ライダー』に感動した彼女は

本作の監督にジャオを起用するという経緯となったのでした

制作したフランシス・マクドーマンドのユーモアと洞察力と

クロエ・ジャオ監督のしなやかなコンテクスト感覚の融合

才能ある2人の奇跡的な出会いは新しいアメリカンルミイズムを感じてしまいます



フランシス・マクドーマンドと言えば1996年ジョエル・コーエン監督作品

『ファーゴ』の印象が根強く残っています

演じたキャラクター女性署長マージは、映画史に特筆されるほど人々の記憶に残りました